ホースマン
大学の頃にお世話になった恩師が自伝を出版されたとの事で早速Amazonで取り寄せて読みました。何の恩師かと言うと、馬術の恩師なのです。
動物病院に動物を連れていらっしゃる飼い主さんにしてみれば、動物の生命を預かる我々獣医師は真面目で優秀でなければいけないという気持ちがお有りかと思います。獣医師免許を取得し社会に出てからは飼い主さんの期待にお答えするべく精進してきたつもりですが、北海道の帯広畜産大学の学生時代は・・・時効だと思いますから言うととんでもない学生だった訳で、獣医学科の授業にほとんど出席せずに馬術部中心の生活を4年間過ごしました。当時は馬の獣医になりたいという夢を持っており、馬の獣医になるなら馬術部だろうと短絡的に入部したのが運の尽きで全国大会での入賞を目指す国立大屈指の馬術部にのめり込み、獣医学科じゃなくて馬術部学部に入学したような状況でした。十数頭の馬を大きなトラックに積み込んで山梨や東京の大会に遠征し、北海道の大学に戻ると試験が全部終わっているといった具合で、馬術部を引退した4年生の時には実質的に2年生くらいの単位しかとっておらず、結果的に6年の獣医学科を1年余分に通って7年間で卒業しました。今でも単位が足りない夢は僕の悪夢の定番です。
さて、その頃に山梨県でお世話になっていたのが今回の本を出版された石黒建吉氏で、ご自身もオリンピック選手でありオリンピックチームの監督も勤められた方です。当時は雲の上の存在でしたが、北海道から学生中心で活動する我々の大学馬術部を気に入って応援して下さり、様々なご指導やご支援を頂きました。冒頭の自伝には石黒建吉氏の若かりし頃や指導者となった後の活躍が生き生きと描かれており、懐かしさで胸がいっぱいになりました。流石に我々は本の中には登場しませんでしたが(笑)。もちろん、馬術部の頃にお世話になった人は石黒さんだけではありません。お会いしたら泣いてしまうだろう恩師と呼べる人が何人もいます。とても幸せなことです。馬の道は結局選びませんでしたが、なんども思い出せる沢山の思い出があります。
