麻酔の安全性を高めるために③
シリーズ化していた全身麻酔の安全性向上に関するプロジェクトの3回目です。当院ではこの度フルカラーの生体情報モニターを導入しました。生体情報モニターは心電図や酸素飽和度、血圧、体温、吐く息の中の二酸化炭素濃度などがリアルタイムに表示される機械で特に手術中に使用して動物の状態を見守り、麻酔の調節をしたり状態の変化にいち早く対応する助けになるものです。
当院ではこれまで往年の名機というべきモノクロ表示の生体情報モニターを使用してきました。今回、最新型の生体情報モニターを導入しましたが、操作のしやすさ、画面の美しさや表現力がかなり向上しました。実は測定している項目等は変わらず、感度や精度もそれほど変わりませんが、情報を伝えるのが目的の機械ですので「見やすい」事が大切な基本性能です。また、手術室には大画面のモニターを配置して生体情報モニターの画面を映し出していますので、スタッフ全員が麻酔の状態を一目瞭然で把握できるようになりました。これも以前からしたかった事でした。従来の生体情報モニターは歯科処置や外傷処置など処置室での治療にまだまだ活躍してくれる事と思います。
どんな仕事でもそうかもしれませんが、質を高めて行くためにはハードとソフトの両面の充実が必要です。麻酔器や生体情報モニター、保温用の設備などのハード面の改善に加えて、自分自身の麻酔に対する知識やスタッフの理解などをアップデートしていく必要があります。麻酔をかけずにもちろん済めばいいのですが、いざ麻酔が必要となった際にはプロフェッショナルとしての仕事を出来るように準備をしています。
