犬の抗てんかん薬
犬専用の抗てんかん薬が日本ではじめて発売になります。今までは人間用の同じ成分の薬を量を調整して転用せざるを得なかったのですが、犬用の薬を処方できるようになりました。小型犬のために小さい量の錠剤も発売となりました。これまで分割調剤して処方していましたので梅雨の時期などは湿気ってしまうおそれがありましたが、今後はそういう心配もなさそうです。後は、とても苦くて飲みにくいなんて事がなければいいのですが、その辺はクリアされていると信じたいものです。
動物用の薬が販売されていない場合などに、人間用の薬を動物に使用する事は獣医師の裁量権の中に認められています。動物の薬は人間の薬に比べて使用される頻度や量 が少ないですし、製薬会社も莫大な開発費をかけて動物用医薬品を作ってもコストを回収できないという現状がありますので、使用頻度の低い薬はなかなか発売されません。
犬のてんかんは非常に多く、薬を飲み始めると長期投与が必要な薬ですので、この薬は動物用医薬品ができてもいいのにと思っていましたし、製薬会社さんの営業の方に要望を出した事もあるんです。動物用医薬品が承認されるという事は動物の医療の社会的な価値が認知され、治療を受ける動物の権利が守られるという事です。