ジャガイモと言えども

 チワワさんが5日前からの嘔吐と食欲不振で紹介来院しました。早速、超音波検査をすると胃の出口に直径3cmの球形のモノが蓋をしていました。飼い主さんもまったく、心当たりがないとのことでした。
 内視鏡検査を行うと胃の出口にはまっているのは、明らかに皮付きの丸ごとのジャガイモでした。犬は植物性の食物を消化する能力が低いので、皮付きのジャガイモが消化されずに胃の中で何日も悪さをしていたようです。バスケット鉗子という、大きな異物をつかむ器具でつかんだのですが、胃の入口部分でつかえてしまい摘出できません。諦めて開腹しないといけないかなと思いながら、鉗子に力を込めるとワイヤーでイモがうまく切断できました。幸いなことに、ボイルしたジャガイモだったようです。皮がむかれた状態になったので、さすがに消化されると判断して細かい破片はそのままにしました。たかがジャガイモでも思わぬ病気の原因になるという話です。チワワさんはお腹を切らずにすみましたが、無理な使い方をした高価な鉗子が痛んでしまいトホホです・・