犬歯を抜いたら
犬の歯周病が進行した場合は抜歯が最良の治療法である事がほとんどです。そうは言っても他の歯はともかく長い犬歯を抜くのは獣医師にとって、ちょっとした覚悟のいることです。歯周病の犬歯を抜くと写真のように口と鼻が繋がってしまう事が往々にしてあります。
通常、歯を抜いた跡は肉が盛り上がって来てすぐ塞がるものですが、鼻と口が繋がった穴は勝手に塞がる事は稀で、放っておくと鼻炎の原因となります。そんな時は写真のように頬の粘膜をズラして縫合します。これだけでも数十分単位で時間のロスがあります。
歯科処置は全身麻酔をかけて行いますので、ある意味時間との戦いです。全部の歯の歯石をとって、歯肉ポケットの掃除を行い、研磨、フッ素コーティングを行うと二時間近くかかることも珍しくありません。特に歯科処置を必要とするのは老齢の動物のことが多いから尚更です。そんな訳で、なるべく犬歯には触りたくないのですが、助手が容赦なく「犬歯がグラグラしてる」と見つけてくれます・・・