犬のぶどう膜炎

チワワさんが両眼の充血のために来院しました。このような太い血管が見える時には単純な結膜炎ではないことがあります。スリットランプという細い光をあてながら観察する器具で調べると眼の中に濁りがあることが確認できました(中の写真)。これがフレアという所見で、深い霧の夜にライトで照らすと光の形が浮き上がって見えるのと同じ理屈です。本来、澄み切った液体で満ちている眼の中に濁りが生じている状態で、ぶどう膜炎と呼ばれる眼の中の炎症です。このチワワさんでは強力なステロイドの点眼を処方したところ、白眼の充血もなくなり、スリットランプで確認してもフレアも消失しました。その後、点眼を一定期間続けて終了しています。ぶどう膜炎は失明の原因にもなるような怖い病気です。当院は眼科の専門病院ではありませんが、ホームドクターとして必要な眼科の設備を整えるよう努力しています。スリットランプを導入以降に様々な眼科疾患が適切に診断され治療できるようになってきています。また、このスリットランプにはカメラがついていますので、検査所見を保存したり飼い主様にお見せしたりと、とても重宝しています。少し高価でしたが、導入してよかったと思える機器です。