いたみ
動物達も高齢になると様々な病気になりますが、中でも「がん」が多く見られるようになります。早期発見すれば、がんの種類によっては手術などで根治させられるものもありますが、進行したがんや悪性度の高いがんの中には根治を期待できないものが多々あります。その場合はがんと共存していく治療をしていきますが、痛みのコントロールが特に重要です。
日本では動物が根治不可能ながんになっても、亡くなるまで手厚く看護して寿命をまっとうさせようという文化があります。自然の動物はがんに侵されるとすぐに食べる事ができなくなり、長く苦しむことなく死を迎えます。それに対して飼育下の動物は手厚い看護のおかげで痛みをかかえたまま長く生きる事になりますから、痛みをとってあげることが必要です。動物達は言葉がしゃべれませんから痛いかどうかは活動性や息遣い、食欲や表情から読み取ってあげるしかありません。
日本人は痛みを我慢する国民と言われています。転んでも「男の子でしょ、それくらい我慢しなさい」という教育を受けていますから、痛みを我慢するのが美徳と刷り込まれているのです。でも、動物たちにまでそんな美徳を求めるのは酷というものです。
痛みを止める鎮痛剤はたくさん種類があり痛みの程度に応じて使用します。痛みが強ければモルヒネの類を使用する場合もあります。食欲のない動物に経口薬はなかなか使えませんので、お尻から入れる坐薬を使用したり、口腔粘膜から吸収する薬を使用したり、皮膚に貼付ける薬を使用したり、投与経路のバリエーションを用意することが重要と考えています。

痛みを止める鎮痛剤はたくさん種類があり痛みの程度に応じて使用します。痛みが強ければモルヒネの類を使用する場合もあります。食欲のない動物に経口薬はなかなか使えませんので、お尻から入れる坐薬を使用したり、口腔粘膜から吸収する薬を使用したり、皮膚に貼付ける薬を使用したり、投与経路のバリエーションを用意することが重要と考えています。