オスの乳がん

乳がんと言えば、一般的にはメスの病気ですが、ヒトの男性や犬猫のオスでも稀にはみられます。けれども、オスの乳がんが圧倒的に多いが動物がいます。それはモルモットです。
写真のモルモットさんは当時2歳のオスですが左右の乳腺にシコリがあり二回に分けて手術で切除しました。検査の結果は左右ともが乳がんでした。左右の乳腺は通常は繋がっていませんのでこのモルモットさんには左右に別々に乳がんが発生した事になります。
こういったケースでは性ホルモンの異常が影響していることが予想されますので、初回手術の際に去勢手術もしています。二回目の手術から6カ月が経過しており、時々レントゲン検査をしていますが、今のところ転移や再発はみられず、傷もすっかり分からなくなって元気にしています。
 
モルモットはお母さんの胎内で歯が生えるまで育って産まれてきたり、ヒトと同じ様に体内でビタミンCを合成できなかったりなど、他のネズミの仲間にない特徴があります。オスのモルモットに乳がんが多い理由も分かっていませんが、モルモット独特の原因があるものと思われます。もしかしたら、その原因を調べればヒトの乳がんの解明にも役立つかもしれません。

モルモットのオスの乳腺が腫れたり硬くなったりしていたら動物病院を受診した方がいいかもしれません。