爬虫類の寄生虫

今日は普通の動物病院ではあまり見かけない寄生虫の卵をご紹介します。
 
 
 
まずはサバクトゲオアガマというトカゲの糞の中の条虫卵です。よく見ると偏った側にかぎ爪のようなものが見えますね。これが条虫類の特徴で中に六鉤幼虫という幼虫が入っているのが見えるのです。条虫というとサナダムシと言った方が分かりやすいですが、キツネで問題になるエキノコックスなんかもこの中に含まれます。腸に寄生したり肝臓や肺に寄生したりと様々ですし、病気の原因となるものから、無害なものまでいます。
 お次はヒョウモントカゲモドキというトカゲの線虫の卵です。中で幼虫が育っていっているのが見えます。線虫というと漠然としていて回虫や蟯虫、犬のフィラリアなんかまで含まれます。
 
犬や猫に寄生しているものはまだしも、こういった珍しい爬虫類に寄生しているものは名前が分かっていないものも結構あるのです。地球上にはものすごい種類の寄生虫がいるので研究者もその全てを同定することは難しい状況です。人間に害があることは稀だと思いますが、分からない以上はペットの爬虫類から駆虫した方がいいと考えています。