ペットフードについて①
寒い日が続きますが飼い主様も動物達も元気にお過ごしでしょうか?
今日は犬や猫の食餌についてちょっと触れたいと思います。ヒトでは健康と食生活が密接に関係しているという概念は浸透していて、病気になった時にはすぐに食生活・運動・ストレス・睡眠不足などの影響を連想しますね。動物達もやっぱり一緒で食生活と健康は大きく関連しています。ペットフードに関する飼い主さんの気持ちとしては次のようなものがあると思います。
- 当然、家族の一員の動物に出来るだけ健康に長生きしてもらいたい。
- 出来れば、動物が喜ぶものを与えたい。
- そうは言っても、毎日の事なのでなるべく費用は抑えたい。
- ドッグフードやキャットフードが味気なさそう、信用できない。
まずは、ヒトと動物は体の構造が違うということを認識する必要があります。例えば、犬や猫では特に塩分の要求量が人に比べると非常に少ないので、人間の食べているものを与えるとすぐに塩分が過剰になります。昔ながらのご飯にお味噌汁をかけたような食餌でも、意外に長生きする動物もいるのですが、単にラッキーであると考えるべきでしょう。ヒトの血液をサラサラにするというタマネギが犬猫では貧血の原因になるという事は有名です。人間が感覚的に体にいいと信じているものが動物の体にもいいとは限らないのです。
猫は完全な肉食動物であり、犬も肉食に近い雑食です。だからといって鶏肉を煮たものとキャベツを与えていて、本当に必要な栄養をとれているのでしょうか?
肉食の動物は本来は生で内臓を食べる事によって様々なビタミンやミネラルを摂取します。私達が肉と認識しているのは「筋肉」だけで、肉食の動物に必要な栄養としては偏ったものです。そして加熱調理によって失われる栄養素もあります。
当院の飼い主さんの中には猫の栄養を考えて、生肉や骨や生の内臓をミキサーにかけて手作り食を作って飼っておられる方がいます。確かにそのお宅の猫ちゃんは高齢でも毛艶が良く、食餌と関連した問題もみられません。もし、そこまで考えて手作り食を与えるのであれば、僕としても特に言うことはありません。後は特殊な病気になり、特殊な食餌が必須となった時に切り替えるのにちょっと困るくらいでしょうか。けれども、やっぱりこれを継続できる飼い主さんはほんの一握りです。何となく、自家製の調理食を与えているならば、動物にとっていい選択とは思えないのです。
長くなりそうなので次回に続きます。
