動物愛護法
来年の9月に動物愛護法が一部法改正となり(3年の猶予期間の後にですが)ペットショップで展示販売してもよい犬の年齢が生後45日以降から生後56日以降になります。これは大きな変化で、私達にとって望ましいことです。
母犬から早期に離した仔犬は精神的に不安定になりやすいと言われています。ブリーダーの仕組みが発達した国では生後3カ月くらいまで母犬の下で成長させてから直接家庭に迎える事が多いと聞きます。日本では店頭での展示販売が主ですから「可愛い時期に」売ることに力を注ぎます。その為、必然的になるべく小さな仔犬のうちに展示しようとします。動物の学習能力は幼少の時期ほど高い訳ですが、早い時期に親兄弟と離されてガラスのショーケースに入れられた仔犬が人や他の犬と暮らす上で大切な絆やルールを学ぶチャンスが少ない事は明らかです。また、免疫の発達もまだ不十分ですから、恐ろしい伝染病を発症する可能性も高まります。それでは、生後56日ならばいいのかという議論をするとキリがないのですが、諸外国の状況と照らし合わせて決められた一種の落とし所な訳です。
今後あまり小さな犬が展示販売される事が減れば、衝動的に購入したはいいけれど結局飼えなくなるといった不幸な出来事は減るでしょうし、よく連携をとったブリーダーさんからの直接の譲渡が増えるかもしれません。
僕個人としては、犬を飼うなんて考えたこともなかった人がショーケースの仔犬に一目惚れして犬を飼い始める、入口は別にそれでもいいのだと思っています。ブリーダー、犬の販売業者、獣医師、ドッグトレーナー、トリマーなど新米飼い主さんに関わるプロフェッショナルが、きちんとプロフェッショナルとしての仕事をすれば、間違った飼い方で不幸になる飼い主さんと犬が生まれることは防げるはずですから。