
エキゾチックペットの診療
診療対象動物: ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモット、チンチラなど
犬や猫以外の動物を一般的にエキゾチックペットと呼びます。当院ではエキゾチックペットにも出来る限り対応させて頂こうと思います。診療対象は上記の動物が中心となりますが、一部の爬虫類などにも対応させて頂きます。小型の鳥の診察も受け付けていますが「鳥の専門医」ではありませんのでご了承下さい。
残念ながら猿や毒をもった動物の診察はスタッフの安全確保が困難のためお受けする事ができません。その他の動物については個別にお問合せ下さい。
エキゾチックペットは詳しい検査や診察が必要な時にしばしば鎮静処置が必要となります。犬猫では麻酔をかけていいかどうかを検査をして調べるのが普通ですが、エキゾチックペットでは検査をするために麻酔をかけなければいけないの現状です。安全に診察するために必要なことですが、危険性がまったくない訳ではありません。詳しくは獣医師にお尋ね下さい。
ウサギの避妊去勢手術について
エキゾチックペットの中で特に女の子のウサギは子宮出血や子宮腫瘍の発生などが多くみられる事から避妊手術を受ける事をお勧めしています(子宮疾患についてはケース紹介3参照 )。ウサギの子宮疾患は4歳頃から多発しますが、1歳程度の若齢でも発生がみられます。卵巣子宮摘出術を受ければそれらの発生を未然に防げますが、全身麻酔、入院のストレス、手術そのものの危険性などを乗り越える必要があります。
全身麻酔の危険性は海外のデータでは犬猫が2000頭に1頭亡くなると言われているのに対してウサギは100頭に2頭と言われています。当院ではウサギも内視鏡を用いて気管挿管を行いますが体が小さい場合などはウサギ専用の喉頭マスクを使用し術中に血圧や二酸化炭素濃度、麻酔ガス濃度、酸素飽和度など犬や猫と遜色ないモニターを行うことが出来ます。呼吸停止の際には調節呼吸もできますので、成績は幸いな事にそれよりもはるかに良好です。それでもウサギは犬や猫に比べて心臓や肺の能力が低い為に麻酔の危険性が高いのは確かです。しかしながら、女の子のウサギにおける子宮疾患の発生率の高さと避妊手術の安全性を天秤にかけると、手術を受ける事をお勧めせざるを得ません。
男の子のウサギは病気を防ぐ面では手術は必須ではないと考えます。もちろん精巣や男性ホルモンと関連した病気はあるのですが、発生頻度はそこまで高いわけではありません。ただし、ウサギは自然界においては一つの群れにオスが一頭が原則の動物ですので、群れに他のオスがいる事を許容できません。ですから、複数のオスウサギを飼うと場合によっては命に関わるような激しいケンカをします。また、ウサギも様々な場所に尿をするマーキングなどの行為をする場合が多いため、複数のオスウサギを飼う場合と、性ホルモンと関連した問題行動がある場合に去勢手術をお勧めしています。
モルモット等の動物では避妊手術の安全性がさらに低いものとなるために、予防的な手術は現在のところお勧めしていません。病気になった場合に手術としています。
全身麻酔の危険性は海外のデータでは犬猫が2000頭に1頭亡くなると言われているのに対してウサギは100頭に2頭と言われています。当院ではウサギも内視鏡を用いて気管挿管を行いますが体が小さい場合などはウサギ専用の喉頭マスクを使用し術中に血圧や二酸化炭素濃度、麻酔ガス濃度、酸素飽和度など犬や猫と遜色ないモニターを行うことが出来ます。呼吸停止の際には調節呼吸もできますので、成績は幸いな事にそれよりもはるかに良好です。それでもウサギは犬や猫に比べて心臓や肺の能力が低い為に麻酔の危険性が高いのは確かです。しかしながら、女の子のウサギにおける子宮疾患の発生率の高さと避妊手術の安全性を天秤にかけると、手術を受ける事をお勧めせざるを得ません。
男の子のウサギは病気を防ぐ面では手術は必須ではないと考えます。もちろん精巣や男性ホルモンと関連した病気はあるのですが、発生頻度はそこまで高いわけではありません。ただし、ウサギは自然界においては一つの群れにオスが一頭が原則の動物ですので、群れに他のオスがいる事を許容できません。ですから、複数のオスウサギを飼うと場合によっては命に関わるような激しいケンカをします。また、ウサギも様々な場所に尿をするマーキングなどの行為をする場合が多いため、複数のオスウサギを飼う場合と、性ホルモンと関連した問題行動がある場合に去勢手術をお勧めしています。
モルモット等の動物では避妊手術の安全性がさらに低いものとなるために、予防的な手術は現在のところお勧めしていません。病気になった場合に手術としています。